コラム

 

看護学校の小論文|テーマ例や書き方・コツを解説

看護学校の小論文|テーマ例や書き方・コツを解説

看護学校の入試において、多くの学校で課されるのが「小論文」です。学力を測る筆記試験とは異なることからどのように対策すればよいのか分からず、不安を感じている方も多いのではないでしょうか。
 
小論文は、事前にしっかりと準備をしておくことで、確実に力を伸ばせる科目です。よく出題されるテーマの傾向を知り、基本的な書き方を身につけ、練習を重ねることで、自信を持って本番に臨めるようになります。
 
今回の記事では、看護学校の入試における小論文の位置づけをはじめ、よく出題されるテーマの例や、書き方の基本・コツ、練習方法などを解説します。

 
 

看護学校の入試における小論文とは?

看護学校の入試では、学校や選抜方式によって異なるものの、一般的に「学科試験」「小論文」「面接」といった科目が課されます。学科試験では、国語や英語、数学、理科などの基礎学力が問われ、面接では、志望動機や人柄が確認されます。そのなかで、小論文は、受験生の思考力や表現力を測る重要な科目として位置づけられています。
 
では、なぜ看護学校では小論文が重視されるのでしょうか。その理由は、看護師という仕事の性質にあります。看護師は、患者さんやそのご家族、医師をはじめとする多くの医療スタッフと関わりながら働く職業です。そのため、物事を多角的に捉える力や、自分の考えを筋道立てて相手に伝える力が欠かせません。
 
小論文では、与えられたテーマに対して、どのように考え、どう自分の意見をまとめるかが問われます。学科試験のように、知識の量だけで解答できるものではなく、受験生自身の価値観や考え方が表れるのが特徴です。また、医療や看護に関するテーマが出題されることも多く、看護師を目指す者としての関心の高さや、問題意識も見られます。
 
つまり、看護学校の小論文は、単なる文章力を測る試験ではなく、「看護師として学び、働いていく素質があるか」を見極めるための試験といえます。だからこそ、あらかじめ傾向を把握し、対策を重ねておくことが欠かせません。

 
 

看護学校の小論文の主なテーマ

看護学校の小論文の主なテーマ
看護学校の小論文でどのようなテーマが出題されるかについては、学校によって異なりますが、大きく分けると、いくつかの方向性があります。ここでは、代表的な3つのテーマについて、具体例とともに紹介します。

 
 

看護・医療に関すること

最も多く出題されるのが、看護や医療に関するテーマです。看護師を目指す者として、この分野にどれだけ関心を持ち、自分なりの考えを持っているかが問われます。
 
具体的なテーマの例としては、「理想の看護師像について」「あなたが考える『看護』とは何か」「チーム医療において看護師に求められる役割とは」「患者さんに寄り添うとはどういうことか」といったものが挙げられます。また、「インフォームド・コンセント」や「終末期医療」「医療安全」など、医療現場で重視される考え方をテーマにした出題も見られます。

 
 

社会問題に関すること

社会全体の動向や課題をテーマにした出題も、多く見られます。医療は社会と深く結びついているため、社会に対する関心や、問題意識の有無が問われるのです。
 
具体的なテーマの例としては、「少子高齢化社会における医療のあり方」「地域包括ケアシステムについて」「医療における人手不足の問題」「感染症対策について」などが挙げられます。また、「AIやICTの医療への活用」といった、技術の進歩に関するテーマが出題されることもあります。

 
 

自分自身に関すること

受験生自身の経験や考えを問うテーマも、よく出題されます。これは、受験生の人柄や、看護師を志す動機を知るためのものです。
 
具体的なテーマの例としては、「あなたが看護師を目指す理由」「これまでの経験で最も成長したと感じたこと」「あなたの長所と短所」「看護師としてどのような人になりたいか」といったものが挙げられます。「挫折の経験から学んだこと」など、自身を振り返る内容が問われることもあります。

 
 

【看護学校の小論文】書き方・コツ

【看護学校の小論文】書き方・コツ
ここからは、基本的な書き方と押さえておくべきコツ、そして効果的な練習方法を解説します。

 
 

基本的な書き方

小論文には、基本となる「型」があります。この型に沿って書くことで、論理的で分かりやすい文章に仕上げられます。
 
一般的な構成は、「序論・本論・結論」の三部構成です。
 
序論
まず「序論」では、テーマに対する自分の意見(結論)を明確に示します。冒頭で立場をはっきりさせることで、読み手に主張が伝わりやすくなります。
 
本論
次に「本論」では、その意見の根拠や理由を述べます。ここが小論文の中心となる部分で、なぜそう考えるのかを、具体例や自分の経験を交えながら説明します。説得力を持たせるためには、「なぜなら〜」「たとえば〜」といった形で、論理的に展開していくことが大切です。
 
結論
最後に「結論」で、改めて自分の意見をまとめます。序論で述べた主張を再度示し、文章全体を締めくくります。この三部構成を意識するだけで、文章の流れが整い、読みやすい小論文になります。
 
なお、書き始める前に、いきなり原稿用紙に向かうのではなく、まず構成のメモを作ることをおすすめします。「自分の意見」「その理由」「具体例」を簡単に書き出してから執筆すると、途中で話がそれることなく、最後まで筋の通った文章を書けます。

 
 

ポイント・コツ

小論文で評価されるために、押さえておくべきポイントを紹介します。
 
設問の意図を正確に読み取る
まず大切なのが、設問の意図を正確に読み取ることです。どれだけ立派な文章を書いても、問われていることに答えていなければ、評価にはつながりません。「何について書くよう求められているのか」を、しっかり確認してから書き始めましょう。
 
自分の意見と根拠を明確にする
小論文は、感想を述べる作文とは異なります。「〜だと思います」で終わらせず、「なぜそう考えるのか」という根拠まで示すことで、説得力のある文章になります。
 
看護師を目指す視点を盛り込む
どのようなテーマであっても、最終的に「自分が看護師としてどうありたいか」「看護にどう活かせるか」につなげることで、志望への熱意が伝わります。
 
基本的な作法を守る
誤字脱字や、原稿用紙の正しい使い方にも注意が必要です。文体は「です・ます調」か「だ・である調」のどちらかに統一し、文章全体で混在させないようにしましょう。丁寧な字で書くことも、読み手への配慮として大切です。

 
 

練習方法

小論文は、書けば書くほど上達する科目です。ここでは、効果的な練習方法を紹介します。
 
時間を計って書いてみる
まずは、実際に時間を計って書いてみることから始めましょう。本番と同じ字数・制限時間で書くことで、時間配分の感覚がつかめます。最初はうまく書けなくても、繰り返すうちに、構成を組み立てるスピードも上がっていきます。
 
第三者に添削してもらう
書いたあとは、必ず第三者に読んでもらい、添削を受けることが重要です。学校の先生や塾の講師など、指導経験のある人に見てもらうことで、自分では気づけない癖や改善点が分かります。指摘を受けたら、それを踏まえて書き直すところまで行うと、着実に力がつきます。
 
日頃から情報に触れ、考えをまとめる
日頃から医療や社会に関するニュースに触れ、自分の意見をメモしておく習慣も有効です。テーマに対する知識や考えのストックがあれば、本番でも書く内容に困りません。志望校の過去問がある場合は、出題傾向を確認し、実際に解いてみるのもおすすめです。

 
 

看護学校の小論文対策は重要

看護学校の小論文対策は重要
看護学校の入試において、小論文は、受験生の思考力や表現力、看護師を志す姿勢を測る重要な科目です。よく出題されるテーマの傾向を把握し、「序論・本論・結論」の基本構成を身につけ、繰り返し練習を重ねることで、着実に力を伸ばせます。第三者による添削も活用しながら、早めに対策を進めていきましょう。
 
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